ランプ

暗く静かな部屋の中
優しく伸びた欄干に触れえぬ胎が伝い落ち
与えられた ただ使われるための体は
白く滑らかな影に閉ざされ 虚ろな身を宿す

肩掛けは美しく 硬く冷たい
諦め あるいはそうであることが証であるように
望むことなく手放された露わな命
灯りの許 また少し胸が小さな波を打つ